HSCって?
HSCとは Highly Sensitive Childの 略で、
国や人種、性別関係なく5に1人はいる
「生まれつき非常に感受性が強く、敏感な気質を持った子ども」のことです。
「ひといちばい敏感な子」とも言われています。
周りからの刺激を過度に受けやすく非常に神経が高ぶりやすい特徴があります。
環境感受性(環境からの影響の受けやすさ)がとても高いので
「良い環境と悪い環境から、良くも悪くも影響を受けやすい」ということで
生きづらさを表しているわけではありません。
HSCの大人バージョンがHSP( Highly Sensitive Person)です。
HSPは1996年にアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が発表した神経心理学的な概念です。
HSC/HSPは生まれ持った気質であり、神経系の特徴であって治すべき疾病ではありません。
「あたなはB型なのね」と言うのと同じように、神経系のタイプであるということです。
また人に限らずコバエ、鳥、魚、イヌ、ネコ、馬、霊長類など
100種類以上の動物に同じ気質が見られることから、
「敏感さ」は種が生き残るための生存戦略だと考えられています。
言うなれば、HSC/HSPの概念はごくごくふつうの特性であり「多様性の一つ」と言えます。
HSCに必ずある4つの特徴「DOES」
アーロン博士によるとHSC/HSPには「DOES」と名付けた
4つの特徴をすべて満たすことがHSC/HSPの定義となっています。
・D ➡ 深く考え、深く処理する
・O ➡ 過剰に刺激を受けやすい
・E ➡ 全体的に感情反応が強く、特に共感力が強い
・S ➡ ささいな刺激を察知する
(例)
☑一を聞いて、十の事を想像し、考えられる【D】
☑物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる【D】
☑人混みや大きな音が苦手【O】
☑友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲れている【O】
☑人のちょっとした仕草、目線、声色などに敏感で、機嫌や考え方がわかる【E】【S】
☑人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする【E】
☑服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目やラベルが肌に当たったりするのを嫌がる【S】
☑いつもと違うにおい、かすかな音に気づく【S】
例にあるような「DOES」に全て当てはまる場合はHSCでしょう。
「どっちかよく分からないな~」と言う場合は
アーロン博士の公式HSCチェックリストがありますので
以下より確認してみて下さいね!(23項目)
「あれ?子供の敏感さで困っていたけど、実は自分もHSPかもしれない」
と感じた大人の方は、HSPチェックリストの方で確認してみてくださいね!(27項目)